がんという一次体験
26歳で大腸がんになった僕の体験。診断から、今伝えたいことまで
2014年、僕は26歳で大腸がんになりました。
病院に行ったのは、下痢と腹痛が徐々に悪化して、立てなくなるくらい痛くなったからです。
でも、がんと告知されたとき、僕はその病気のことをよく知りませんでした。
「へー、そうなんだ。治療して治せばいいんでしょ」
最初は、そんなふうに思っていました。
その日のうちに自分で調べて、初めて知りました。
がんは、死ぬかもしれない病気なんだ、と。
そこから手術、抗がん剤治療を受けて、12年が経った今。
当時のことと、今、僕が伝えたいことを書いてみます。
※この記事は僕個人の経験です。症状や治療の経過、告知の受け止め方は、一人ひとり異なります。
下痢と腹痛が、4か月かけて悪化していった
最初に身体に起きていたのは、下痢と腹痛でした。
それが4か月かけて、徐々に悪化していきました。
そして、立てなくなるくらい痛くなって、病院に行きました。
そこで分かったのが、大腸がんでした。
当時、僕は26歳でした。
がん告知を、最初はインフルエンザのように受け止めていた
僕は、がんという病気をよく知りませんでした。
だから告知されたときも、インフルエンザになった、と聞いたときのような認識でした。
「へー、そうなんだ」
「治療して治せばいいんでしょ」
そんなふうに思ったんです。
でも、その日に調べて分かりました。
死ぬかもしれない病気だということを。
告知されたときの僕は、まだその病気の重さを理解していませんでした。
手術の後は、抗がん剤治療をしながら仕事をしていた
その後、手術を受け、抗がん剤治療が始まりました。
当時は町工場で、機械加工などをする加工技術者として働いていました。
抗がん剤治療は、3週間に1回。
午前中に病院で点滴をして、午後から会社へ行っていました。
吐き気や倦怠感が強く、仕事に行けずに休んだこともあります。
それでも、基本的には仕事を続けていました。
当時の僕は、仕事人間でした。
自分の中に、会社を休むという選択肢がほとんどなかったんです。
「仕事=生きること」
「人生=仕事」
それが、当時の僕でした。
今は「人生=健康的に生きる」
がんを経験する前と今で、人生の中で大切にするものは変わりました。
当時は、人生=仕事。
今は、人生=健康的に生きる。
そして、自分だけでなく、健康的に生きる人を増やしたいと思っています。
がんになって悩んでいる人が、少しでも悩みを減らせるようにしたい。
今の僕は、
「健康的に生きる人を増やすために、僕はがんになって、克服できたのだと思う」
「がんになって悩んでいる人の悩みを少しでも減らすために、僕はがんになって、克服できたのだと思う」
そんなふうに、自分の経験を受け止めています。
これは、僕自身が自分の経験に感じている意味です。
自分の体験を、必要な人に届けたい
26歳で大腸がんになったこと。
病気のことをよく知らずに、告知を受けたこと。
手術をして、抗がん剤治療をしながら仕事を続けたこと。
その経験から、今、伝えたいことがあります。
治療と仕事の両立に悩んでいる人には、無理しなくていいと伝えたい。
自分のペースで働けるように、会社の制度や、利用できる保険制度を知ってほしい。
そして、がんになって悩んでいる人の悩みを、少しでも減らしたい。
健康的に生きる人を増やしたい。
僕が経験したことを、自分の言葉で残していく。
それが、誰かのためになればと思っています。