人生を愉しむ挑戦家川口 健太朗
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がんという一次体験

26歳で大腸がん。午前に抗がん剤、午後に仕事をしていた僕の体験

川口健太朗

26歳で大腸がんになったとき、僕は町工場で働いていました。
機械加工などをする加工技術者です。

手術をして、その後は抗がん剤治療へ。
でも、仕事は続けていました。

3週間に1回、午前中に病院で点滴を受けて、そのまま午後から会社に行く。
当時の僕は、そんな働き方をしていました。

なぜ、治療中も仕事を続けていたのか。
振り返ってみると、当時の僕にとっては「仕事=生きること」だったからです。

※この記事は、2014年の僕自身の体験です。治療中の働き方を、すべての人に当てはめるものではありません。

当時の僕には、会社を休むという選択肢がなかった

当時の僕は、仕事人間でした。

基本的に、会社を休むという選択肢が自分の中になくて、仕事をし続けていました。

お金が必要だという気持ちも、少しはありました。
でも、それ以上に、

「仕事=生きること」
「人生=仕事」

だったんです。

がんになって、手術をして、抗がん剤治療が始まっても、仕事を続けていました。

3週間に1回、午前に点滴。午後から会社へ

抗がん剤治療は、3週間に1回でした。

治療の日は、午前中に病院で点滴をして、午後から会社へ行きました。

今振り返ると、

「よくそんな働き方してたな」

とも思います。

もちろん、普通に働ける日ばかりではありませんでした。

吐き気や倦怠感が強く出ることもあって、どうしても仕事に行けず、何日か休んだこともあります。

治療をしながら働いていた、という話の中には、仕事に行けなかった日もあります。
その両方が、当時の僕の体験です。

家族みたいな会社で、仲間が心配してくれた

職場は、家族みたいな会社でした。

仲間は気を使ってくれて、みんな心配してくれました。

治療をしながら仕事を続けていた話をするときには、そんな職場だったことも、一緒に伝えておきたいです。

今、治療と仕事の両立に悩む人へ

今、同じように治療をしながら働くことに悩んでいる人には、

「無理しなくていいから、自分のペースで仕事ができるようにしてほしい」

と伝えたいです。

そのために、まず会社の制度を理解すること。
会社の制度や、利用できる保険制度をうまく活用することをおすすめしたいです。

僕は当時、基本的に仕事を続けることしか考えていませんでした。

でも、今、誰かに伝えるなら、「僕も働いていたから、あなたも頑張って」とは言いません。

無理しなくていい。
自分のペースで仕事ができるように、使える制度を知ってほしい。

それが、当時の自分を振り返って、今伝えたいことです。